金はリスク回避局面に強い資産

<ニュースレター「マネーの知恵」 2019年9月発行>

20198月のマーケットは日経平均株価が約3.8% NYダウは 約1.7%DAX指数(ドイツ)は2%のマイナスになるなど、予想通りの厳しい結果になりました。

9月に入ってECB(欧州中央銀行)とFRB(米国:連邦準備理事会) が相次いで政策金利を引き下げるなど、金融緩和による対策を強めたこともあって一旦株式市況は持ち直しつつありますが、過去の傾向を踏まえれば金融緩和直後の株式市場は一旦持ち直す傾向にあるものの、やはり実体経済が芳しくないことには変わらないため、利下げから数ヶ月から1年を過ぎたあたりから株式市場が大きく調整する可能性があります。
今後についても慎重な投資スタンスを継続して、リスクオフの流れに備えておいたほうがよいでしょう。

それではリスクオフの場面では、どのような資産の上昇が期待できるのでしょうか?
今回はリスクオフの場面で上昇する傾向にある資産クラスとして金(GOLD)をご紹介します。

金はリスク回避局面に強い資産
「有事の金」と言われることもあるように、金はリスク回避局面に強い資産
です。
金は希少性が高く、永遠の価値を持つといわれる実物資産であるためで、世界的に何か不安が広がると金が買われる傾向にあります。
最近の金価格の上昇を見れば、リスクオフに強い資産という点で納得できるのではないでしょうか?

GOLDTOPIXのパフォーマンス>

※赤色の線がGOLD、点線がTOPIX(東証株価指数)

但し、金に投資をするときに注意をしなければいけないことがあります。
その一つが金は世界的に米ドルベースで取引されるので、私達日本人がリスクオフの場面で金に投資をしようとした時、米ドルベースの金価格は上昇するかもしれませんが、為替が円高の方向に動いてしまうことが多いため、結果的に収益に結びつかないことが考えられることです。
そのため直接金を購入するのではなく、為替ヘッジを行う投資信託などを使って金に投資をすることを視野に入れておくといいでしょう。

為替ヘッジ・・・為替の変動による外貨資産の円ベースの価値の変化を回避すること。
ヘッジ(hedge)は直訳すると「避ける」という意味。

一般的に海外の株や債券などの資産に投資する場合、その国の通貨で運用が行われる。
そのため為替の変動により、円に換算する際に資産価値も変動することなるので、そのような為替の影響を避けるために、為替ヘッジの方法をとることがある。
為替ヘッジを行うために先物取引や信用取引などの取引が行われますが、金利差相当程度のコストが必要となるため、通貨間の金利差が大きい時には注意をしなければいけない。

このように金はリスク回避局面に強い資産なのですが、しかし一方で、金は利息を生まないという欠点もあります。
そのため金はあまり多く持ち過ぎるのと、非効率なポートフォリオになってしまいます。
おおよその目安として、金の保有は投資金額の5%10%程度までにとどめておいたほうが良いと思います。
これは投資の世界でよく言われている金保有の適正範囲です。

金投資を行うETFや投資信託のほうが保有コストは低め
金は現物で保有したりすることも出来ますが、自宅などで保管をするのは安全面で不安が残るため、貴金属販売店などで保管をしてもらうことが多いですが、その場合やや高めのコストがかかってしまいます。

金投資を行うETFや投資信託のほうがコストは低めになっていますし、また、NISAやつみたてNISAといった税制面での優遇制度も活用できるので、金投資の際の候補として考えておきたいものです。

【著者】
久保 逸郎(FPオフィス クライアントサイド代表)

ファイナンシャルプランナー
金融知力インストラクター
日経情報活用アドバイザー(日経メディアプロモーション公認)

<講師プロフィール>
高校を1年で中退。独学で大学入学資格検定を取得して大学進学。
大学卒業後は大手リース会社、外資系生命保険会社を経て、平成15年3月にファイナンシャルプランナー(FP)として独立。
相談業務を中心に実務派ファイナンシャルプランナーとして活動する傍ら、ライフプランや資産運用などのお金のことについて年間100回近いセミナー等の講演活動や、マネー雑誌等への原稿執筆などを行っている。


<主なメディア実績>
読売新聞・朝日新聞・朝日新聞AERA・東洋経済・財界九州・エコノミスト・マネープラス・FPジャーナル・ファイナンシャルアドバイザー・TVQ九州放送「九州けいざいNOW」・FBS福岡放送「めんたいワイド」・九州朝日放送「ニュースぴあ」ほか

近況報告

2019822日 広島県内の証券会社の資産運用セミナーで講演
最近のマーケットの状況や、今後の見通しについて説明を行いました。

プライベート

【京セラドーム大阪でプロ野球観戦】
81日から4日に息子と一緒に京セラドームに行って、プロ野球オリックスの夏の陣2試合(vs西武ライオンズ)を観てきました。

往復ともにフェリーで行って、球場近くのホテルに1泊。
丸二日の大阪滞在でしたが、吉本のお笑いLIVEも見ましたし、プロ野球も2試合観戦して充実の二日間でした。
今回は試合後のグラウンドにも入ることができて楽しかったです。

大阪行きのフェリーは夜1950分に門司港を出港して、朝8時半に大阪南港に着きます(帰りも同じ)。
フェリーはアメフトの遠征の時にもよく使いますが、ベッドで寝れて、お風呂もレストランもあるので、大阪まででは最も好きな移動方法です。
船体も新しくて綺麗なのでお勧めですよ。

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