公的年金、いくらもらえる?

<ニュースレター「マネーの知恵」 2019年12月発行>

老後の生活設計を考える時に、毎月の収入のベースになるのが公的年金です。
この公的年金はすべての国民が加入する基礎年金と、会社員が加入する厚生年金の2階建ての仕組みになっています。

基礎年金は満額で約78
受給額は人によって異なる
自営業者や学生などが加入する国民年金はこの基礎年金の部分に該当しますが、20歳から60歳までの40年間、一度も未納することなく保険料を納めた場合、65歳から受け取れる年金額は781700円(令和2年度)です。
月額にすると65141円になります。

保険料の未納期間や免除期間がある場合は、その期間(月数)に応じて減額されます。
給与から保険料が差し引かれる厚生年金と違い、国民年金の場合は加入者が自ら保険料を納めなくてはいけません。
そのため、保険料の納付漏れがないかどうかを確認しておくといいですね。

厚生年金の支給額は人それぞれ
厚生年金はサラリーマン・OL・公務員や教職員などの給与所得者が加入するもので、保険料は給与から天引きされます。
保険料は会社(事業主)と折半なので、個人は半分だけの負担で済む仕組みになっています。

受け取れる年金額は厚生年金に加入している期間や、その時の報酬水準によって違ってきます。
たとえ1ヶ月だけしか厚生年金の保険料を支払っていなくても、受給要件を満たして年金を受け取ることができますし、その時の給与水準が高ければ高いほど受け取れる年金額は多くなります。
※報酬の上限など一定の条件あり

ねんきん定期便に記載されている内容
このように公的年金制度は加入している制度とその期間、その時の給与水準によって受け取れる年金額が違ってくるため、自分の年金記録について確認をしておくことはとても大切になります。
そのため旧社会保険庁時代の年金記録漏れ問題を受けて、誕生月に毎年送付されるようになった「ねんきん定期便」の内容をしっかりと確認しておくようにしましょう。

<記載事項(50歳以上)>
50歳以上の人が受け取る「ねんきん定期便」には、「ねんきん定期便」の作成時点の年金加入状況がそのまま60歳まで続くという前提で、将来受け取ることができる年金見込額が記載されています。

受給資格期間
老齢年金を受給するためには、60歳までに原則として120ヶ月以上の受給資格期間が必要です。
これまでの年金加入期間欄にこれまでの受給資格期間が書かれています。
50歳以上の方にとくに注意をしていただきたいのが、遺族年金と障害年金の受給要件を満たしているかどうかです。

遺族年金や障害年金は、死亡日あるいは初診日の属する月の前々月までに3分の2以上の受給資格期間があることとなっています。(令和8年までは直近1年間に保険料の未納がなければいいという特例あり)

受給開始年齢
男性の場合は昭和3641日、女性の場合は昭和4141日以前に生まれた人で、これまでの厚生年金加入期間が1年以上ある場合は、特別支給の老齢厚生年金を受け取ることができます。

老齢基礎年金の見込額
60歳まで年金加入状況が続いた前提で計算された、老齢基礎年金の見込額が記載されています。

老齢厚生年金の見込額
老齢基礎年金の見込額と同様に、そのまま60歳まで年金加入状況が続いた前提で、老齢厚生年金の見込額が記載されます。

但し、厚生年金は報酬水準によって受け取れる金額が変わってくるため、とくに出向や役職定年等で報酬水準が下がってしまう場合、記載されている見込額よりも実際に受け取る年金額が少なくなってしまうことがあるので注意してください。

<記載事項(50歳未満)>
50歳未満の「ねんきん定期便」ですが、35歳・45歳の方には封書で、それ以外の方にはハガキで送られてきます。封書のほうには「年金記録回答票」と返信用封筒が同封されているため、年金記録に漏れや誤りがある場合は「年金記録回答票」に必要事項を記入して返送することをお忘れないように。

受給資格期間
受給資格期間300ヶ月以上あれば、死亡時に第1号被保険者であっても遺族厚生年金が支給されます。

厚生年金保険の加入期間
会社に勤めていた場合の厚生年金保険の加入記録が、ちゃんと記録されているかどうかを確認してください。

加入実績に応じた老齢基礎年金額
「ねんきん定期便」が発行される時点までの加入実績に応じた老齢基礎年金の見込額が記載されています。

加入実績に応じた老齢厚生年金額
「ねんきん定期便」が発行される時点までの加入実績に応じた老齢厚生年金の見込額が記載されています。

以前ですが、給与から厚生年金保険料を払っていたにもかかわらず、会社が厚生年金に加入していなかったケースがあったので、ねんきん定期便でしっかりと年金記録を確認するようにしましょう。

【著者】
久保 逸郎(FPオフィス クライアントサイド代表)

ファイナンシャルプランナー
金融知力インストラクター
日経情報活用アドバイザー(日経メディアプロモーション公認)

<講師プロフィール>
高校を1年で中退。独学で大学入学資格検定を取得して大学進学。
大学卒業後は大手リース会社、外資系生命保険会社を経て、平成15年3月にファイナンシャルプランナー(FP)として独立。
相談業務を中心に実務派ファイナンシャルプランナーとして活動する傍ら、ライフプランや資産運用などのお金のことについて年間100回近いセミナー等の講演活動や、マネー雑誌等への原稿執筆などを行っている。


<主なメディア実績>
読売新聞・朝日新聞・朝日新聞AERA・東洋経済・財界九州・エコノミスト・マネープラス・FPジャーナル・ファイナンシャルアドバイザー・TVQ九州放送「九州けいざいNOW」・FBS福岡放送「めんたいワイド」・九州朝日放送「ニュースぴあ」ほか

近況報告

20191115日  佐世保市内で行われた日本経済新聞社主催のセミナーで講演
セミナータイトル「人生100年時代のライフプランと資産運用」

20191121日  高知市内の金融機関の資産運用セミナーで講演
最近のマーケットの状況や、今後の見通しについて説明を行いました。

20191126日  高知市内の金融機関の資産運用セミナーで講演
最近のマーケットの状況や、今後の見通しについて説明を行いました。

プライベート

42敗でシーズン終了】
みらいふ福岡SUNSの、Xリーグ1AREAでの1シーズン目は42敗で終わりました。
もちろん負けたのは悔しいですが、九州のアメフトを盛り上げるために長年頑張ってきたので、アメリカンフットボールの試合で平和台陸上競技場が満員になったのを見て、大変嬉しい気持ちになりました。

1013日(日) 大阪:エキスポフラッシュフィールド
みらいふ福岡SUNS 38-6 アズワンブラックイーグルス

1027日(日) 福岡:平和台陸上競技場
みらいふ福岡SUNS 31-45 アサヒ飲料チャレンジャーズ

1110日(日) 川崎:富士通スタジアム
みらいふ福岡SUNS 59-6 AFCクレーンズ

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