ジュニアNISAを上手に活用して、教育費を準備しよう

<ニュースレター「マネーの知恵」 2018年12月発行>

20161月からジュニアNISA口座が始まりました。
金融機関で勧誘されて、とりあえず口座だけは開設したものの、「どうやって活用したらよいのかわからない」という声も多いようです。

金融機関の変更ができない
そのジュニアNISAの仕組みにはいくつか注意点がありますが、その中でもNISAは毎年金融機関の変更が可能ですが、ジュニアNISAは全期間を通して11口座しか開設できないことがあります。
そのためジュニアNISAを開設する金融機関は、商品ラインアップやコスト・利便性などを考慮して慎重に決めたほうがよいと思います。

ジュニアNISAのメリット
ジュニアNISAは親または祖父母等が、子ども・孫のために制度を利用することが基本になります。
そのメリットとしては、下記の点が挙げられます。
祖父母が相続税対策の一環として孫に贈与できる(年間1110万までは非課税)
学資保険・子ども保険よりも高い利回りが期待できる
③(教育資金の一括贈与と異なり※)資金の用途は教育資金に限られない
※「直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税制度」

ジュニアNISAの注意点
ジュニアNISAで購入した分の売却代金や配当金・分配金は、災害に遭って居住していた住居が全壊した場合等を除いて、原則18歳まで払い出すことができません。
少なくとも18歳までは運用を継続する前提で、計画的に制度を利用する必要があります。
住宅ローンなどを抱えているのに無理な金額をジュニアNISAに資金を拠出するなどしては、そのメリットを十分に生かせなくなる可能性があります。

また、ジュニアNISAは高校等の入学資金に充てることができません。
そのため途中解約ができる親のNISA口座を優先して使ったほうがよいケースもあると思いますので、ライフプランをしっかりと考えて、それから親のNISAとジュニアNISAのどちらを使うのか、拠出額をいくらにするのかを決めたほうがよいでしょう。

教育資金準備が目的なので、安定運用が大原則
ジュニアNISAは「収益に対して非課税」のメリットがあります。
これを裏返して言えば、「収益が出なければ、NISAの非課税のメリットは全く受けられない」ということです。
そのため非課税メリットを享受するためには、投資期間の間にきっちりと利益を出さないと意味がありません。

また、教育資金の準備が目的になるので、安定した運用成果が期待できる商品で投資することが大切です。
インフレに強く、また成長性という観点で株式への投資はもちろん魅力がありますが、どうしても株式への投資のリスクは大きくなってしまうので、ある程度リスクを抑えながら上手にジュニアNISAを活用する手段として、日本よりも金利が高い外国債券型ファンドへの投資を行ってみてはどうでしょうか?

もちろん外国債券型ファンドへの投資にもリスクはあります。
為替リスク・金利変動リスク・信用リスクといったものですが、その中でも最も影響の大きいものは為替リスクです。
しかし、長期投資によってインカム収入(利息収入)を積み上げていけば、為替リスクは相当軽減できるものです。

リスクの高い債券には投資をしない
但し、いくら高金利だからといっても、ブラジル国債のように信用力の劣るものや、ハイ・イールド債のように発行体のデフォルトリスクの高いものに、ジュニアNISAで投資を行うことは避けるべきでしょう。
安全性の高い国の国債・地方債などのソブリン債を投資対象に考えたほうがよいと思います。

また、リスクが高い株式やREIT(リート)などの割合が低くなっている、低リスクタイプ(安定型)のバランスファンドを活用することも選択肢の一つです。
近年はグローバル化の進展や、投資家のセンチメントが一つの方向(リスクオンまたはリスクオフ)に流されやすいこともあって、とくにリーマン・ショック以降は各資産の相関性が高まってきており、いわゆる教科書的な分散投資だけではリスクを低減させることが難しくなってきていますし、リターンを得にくい状況になってきています。

そのため安定運用の手段として、市況に応じて投資対象を機動的に入れ替えるタイプのバランスファンドの中には、低リスク運用を目指しているものがあります。

このような安定運用の商品であっても、学資保険などの保険で積み立てるよりも高い利回りが期待できます。
ジュニアNISAの制度の特徴を活かして、上手に教育費を準備してください。

【著者】
久保 逸郎(FPオフィス クライアントサイド代表)

ファイナンシャルプランナー
金融知力インストラクター
日経情報活用アドバイザー(日経メディアプロモーション公認)

<講師プロフィール>
高校を1年で中退。独学で大学入学資格検定を取得して大学進学。
大学卒業後は大手リース会社、外資系生命保険会社を経て、平成15年3月にファイナンシャルプランナー(FP)として独立。
相談業務を中心に実務派ファイナンシャルプランナーとして活動する傍ら、ライフプランや資産運用などのお金のことについて年間100回近いセミナー等の講演活動や、マネー雑誌等への原稿執筆などを行っている。


<主なメディア実績>
読売新聞・朝日新聞・朝日新聞AERA・東洋経済・財界九州・エコノミスト・マネープラス・FPジャーナル・ファイナンシャルアドバイザー・TVQ九州放送「九州けいざいNOW」・FBS福岡放送「めんたいワイド」・九州朝日放送「ニュースぴあ」ほか

近況報告

2018119日  
福岡県内の銀行の資産運用セミナーで講演

人生100年時代のお金の考え方について話しました。

20181112日・13日・20日  
熊本県内の銀行の資産運用セミナーで講演

最近のマーケットの状況や、今後の見通しについて説明を行いました。

プライベート

オーパーツ福岡SUNS
Xリーグ1部昇格決定しました!!

【立ち飲み】
立ち飲みというと、昔は酒屋の奥で缶詰などをつまみにしてビールや日本酒を飲んでいるイメージでした。昔予備校に通っていた大阪:難波の立ち飲み屋なんていうのは、本当に汚くて、ガラが悪かったですからね。

それが打って変わって、最近は街中にお洒落で美味しい料理が食べられる立ち飲み屋さんが増えてきています。

福岡でも西鉄福岡駅にスリランカカレーが食べられるバルなど、立ち飲みのお店が増えているので、最近は仕事帰りに寄って、ちょっとした一人飲みの時間を楽しんでいます。

<資産運用(投資)のプロとして寄稿>

FPジャーナル(日本FP協会)
2017年12月号

『活躍する先輩FPに聞く 起業・集客・経営のノウハウ』特集/資産運用アドバイスを求めて、九州一円から相談者が集まるFPとして紹介されました

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Financial Adviser
2019年SUMMER号

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