米労働省が5月11日に発表した4月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比8.3％の上昇となりました。前月の前年同期比8.5%を下回っており、市場ではインフレピークアウトのシグナルではないかという見方も出始めていますが、依然として高い数字であることには変わりません。
FRBが金融政策を決める際に重要視している労働市場のデータも堅調なことから、FRBはインフレを抑えるために利上げとバランスシートの縮小（QT）を着実に進めていくことが見込まれます。株式市場にとっては強い逆風が吹くことになります。

また、利上げよりもバランスシートの縮小（QT）のほうが株式や不動産などの資産価格に与える影響が大きくなるということは押さえておかなくてはいけません。2022年年初来の騰落率はNYダウはマイナス9.2%、NASDAQはマイナス21.2%という厳しい調整が起きていますが（2022年4月末時点、現地通貨ベース）、それでもバリュエーション（投資価値評価）でいえば多少の割高感が残っており、また、ウクライナ戦争や中国経済の減速等、マーケットには不透明要素も多いことから、不安定な市場環境はしばらく続くのではないでしょうか。

長期的視点で考えてみても、過去米国株は商品価格や物価上昇が強い、高インフレ局面でのパフォーマンスが芳しくなかったという事実もあります。1970年代中盤以降のインフレ局面では「株式の死」と言われ、株式市場の低迷が長く続きました。また、原油などの資源価格が高騰した2000年代中盤は新興国などの他の資産に比べてパフォーマンスが大きく劣っており、米国株はほとんど見向きもされないような資産だったことを思い出す必要があるでしょう。

技術革新によるシェールの登場で米国が世界一を争うような産油国になったこと。また、IT技術の発展で産業構造に変化が起きているため、過去と同じことが起きるとは限りませんが、少なくとも米国株にこのような傾向があることは認識しておいたほうがいいですね。

そこで今回は国内外の大手運用会社で10年以上に渡ってアドバイザー（講師）を務めてきた経験を持つ投資のプロが、米国株の現状や過去の傾向、今後の見通しを中心にマーケットを解説します。
この勉強会はFPオフィス クライアントサイドのお客様やお取引先の皆様などに向けて、経済や投資の知識などの共有することを目的として開催しているものです。

特定の金融商品等を勧めたりすることはありません。
一般の方も参加できますので、気軽にお申込みください。

参加費は無料です。

【オンライン勉強会詳細】

タイトル：『米国株に冬の時代が到来か！？　～最新の投資環境（2022年6月）～』

講師：久保 逸郎（FPオフィス クライアントサイド代表）
＜講師プロフィール＞高校を1年で中退。独学で大学入学資格検定を取得して大学進学。大学卒業後は大手リース会社、外資系生命保険会社を経て、平成15年3月にファイナンシャルプランナー（FP）として独立。相談業務を中心に実務派ファイナンシャルプランナーとして活動する傍ら、ライフプランや資産運用などのお金のことについて年間100回近いセミナー等の講演活動や、マネー雑誌等への原稿執筆などを行っている。
＜主なメディア実績＞
読売新聞・朝日新聞・朝日新聞ＡＥＲＡ・東洋経済・財界九州・エコノミスト・マネープラス・ＦＰジャーナル・Financial Adviser・みずほ銀行おかねアカデミー・ＴＶＱ九州放送「九州けいざいＮＯＷ」・ＦＢＳ福岡放送「めんたいワイド」・九州朝日放送「ニュースぴあ」ほか

2022年6月20日（月） 20:00～21:00

会場：オンライン開催
※パソコン・タブレット・スマートフォンで参加可能。
（但し、インターネットに接続する必要があります）
参加申し込みをいただいた方には、後日メールで使用資料と参加方法をお伝えします。

参加費：無料

定員：10名（先着順・予約制）

主催：FPオフィス クライアントサイド

申込方法：ホームページのお問い合わせフォームから【6月20日勉強会参加希望】とご記入の上、前日までにお申込みください。
https://www.fp-office.com/contact.html

※注意事項
本セミナーはお客様への情報提供と、一般消費者の投資教育を目的としていますので、ファイナンシャルプランナー（FP）・保険営業・金融機関の職員の方などの参加を固くお断りします。
（但し、当事務所のお取引先の方を除きます）