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<ニュースレター「マネーの知恵」 2024年7月発行>
あなたは自分が「投機」をしているのか、それとも「投資」をしているのか、はっきりと理解をして資産運用をしていますか?
海外では投機(speculation)と投資(investment)で単語が異なるように、それぞれが別のものとしてはっきりと認識されていますが、日本では株式のデイトレーダーや、FXで日々売買を行っているような人まで、自らのことを「投資家」と言っていることが多いように、投機と投資の違いについてはあまり認識されていません。
■日本人の大半は短期的な売買で収益を狙う投機の世界を、「投資」と勘違いしている
投機(speculation)というのは相場を当てにいく運用のことをいい、株式の短期売買や多くのFXトレーダーが行っているような「いつ買って、いつ売るか」で値上がり益を中心に追求する、タイミング重視の運用手法です。配当収入や利子収入のようなインカムゲインを得ることよりも、キャピタルゲイン(値上がり益)を狙いにいくことが最大の目的のため、その目的が達成されればすぐに売却して利益を確定してしまう。そのため短期的な運用になることが多いのです。
そして投機をしている人の特徴として、直近の成績が良いものを選好する傾向があり、結果的には割高なタイミングで購入してしまうことが多い。そのため一時的に収益は得られたとしても、長く続かないケースが多いものです。むしろバリュエーションが高い割高局面で買ってしまうことで、長期的な収益が得られにくい状況になってしまう傾向があります。
<バリュエーションとリターンの関係>
データ出所:JPモルガン・アセットマネジメント
「guide-to-the-markets-jp2024.3Q」
このグラフは米国株式(S&P500)のバリュエーションとその後10年間のリターンの関係を示したものです。縦の軸が年率リターンで、横の軸がS&P500の予想株価収益率(PER)。
PERが低い時期に投資を行えば、その後10年間投資を行って得られるリターンは高くなりますが、現在のような割高局面で買ってしまうと、その後10年かけて投資を行っても低い収益しか得られない傾向がわかりますね。
今年6月末時点の水準でS&P500に投資を行っても、過去のデータでは10年間投資をしても年率5%以下の利益しか得られておらず、利益がほぼゼロにとどまってもおかしくないということです。
また、この「投機」の世界は誰かが勝てば、誰かが必ず負けるというゼロサムの世界です。お互いが奪い合う世界なので競争が厳しく、しかも個人投資家は機関投資家(金融機関など)に資金量や情報量では到底及びません。相撲に例えるなら、横綱からアマチュアまでが同じ土俵で戦うのと同じようなもので、個人投資家が長期間にわたって勝ち続けることは極めて難しいといえるでしょう。
しかし、このような短期的な売買で収益を狙う投機を、投資と勘違いしている人が多いのが日本の実情でもあります。こうなってしまった背景の一つに、日本の金融機関(とくに株式を扱う証券会社)が自社の収益性を優先するがために、短期売買を推奨し、顧客に長期保有を促してこなかったことがあります。
■成長の恩恵をじっくりと得ていくのが「投資」
もう一方の投資(investment)は、これから成長しそうな地域や国・企業などに対して、自分が当面使う予定のない余裕資金を預けて、その成長の恩恵をじっくりともらっていくものです。
運用スタンスとしてはインカム収入(株主配当や債券の利子収入など)を得ながら、時間をかけてじっくり育てていくことになります。そのため時間をかけた運用、つまり長期投資を行うことになります。
こちらは投機と違って、インカムを享受しながら投資先の成長を期待するものなので、投資をしたほうも受け取った側にとってもメリットがあるWIN-WINの関係を築くことができます。
投資をしている人の場合は、モメンタム重視の投機の世界と異なり、ファンダメンタルズ分析やバリュエーション(投資価値評価)のほうが大切になってきます。そのため投資先について十分に調査を行い、データ等を踏まえて適切なタイミングで投資を行うことになります。あくまでも長期的視点のため、投資先のリスクについても慎重に見極める目が必要になってきます。
そして基本的には最低5年、通常は10年~15年以上といった長期的視点で、これからの成長性が期待できる資産にじっくりと投資を行うことになるため、その後値下がりする場面があったとしても、将来の成長期待が変わらなければそれほど気にしません。むしろ下がった場面を、割安な水準で追加投資を行うことができるチャンスかもしれないなどと考えるのが投資家の特徴です。
■短期の利益を求めない投資家ほど運用成績は良好
投資信託協会のレポート(「投資成績が「良かった」のはどんな投資家なのか?」2022年6月)では、中長期投資を軸にして、配当や元本保証に拘らず、短期の利益見込みを重視しすぎない商品選択を行うことで、運用成績の満足度向上に繋がる可能性があるということが示唆されています。その一方で、投資する際に「分配金・配当の多さ」、「短期の利益が見込めること」、「元本割れしにくいこと」を重視して商品選択をする人々は自身の投資成績に不満足であるとのこと。
このように金融リテラシーが高く、賢い人ほど中長期の投資を好み、自身の投資成績に満足しているという傾向があります。しっかりとデータに基づいた分散ポートフォリオを組んで、リスク・コントロールを中心に据えた長期目線のポートフォリオ運用を実践出来る人達は賢く、自分に必要な「ほどほどのリターン」で満足出来る人が多いですね。このような人達の投資成績は長期的に良好で、本業である仕事のほうを頑張って楽しみながら、投資成績に一喜一憂することなく、落ち着いて穏やかな日々を過ごしている方々が多いものです。
国が長期分散投資を推奨しているにもかかわらず、すでに投資をしている人の内、約3割の人しかポートフォリオ運用を実践出来ていないそうです。やはり長期分散投資のメリットを十分に理解して、日頃からデータ重視で調べる習慣を持ち、論理的に物事を考えられる人しか長期分散投資を続けていくのは難しいのかもしれませんね。
■金融リテラシーが乏しい人ほど短期的で、高収益を求める傾向
その一方で、金融リテラシーが乏しい人ほどSNSなどが情報収集の中心になっており、金融機関などから出される情報よりもインフルエンサーなどが出している情報を好み、また、短期的な収益を追求する傾向があるとのこと。そのような人達の自身の投資成績に対する満足度は低く、不満足という回答が多くなっています。
近年はインターネットの普及もあり、属性のわからない個人が発する情報が溢れています。そのような情報の中でも特に目立つものは、いかに短期的に儲けられるか、または手間をかけずにイージーに儲けられるかというような類の情報ばかりです。そのような情報に心をくすぐられる気持ちを理解できないこともありませんが、美味しい話には裏があると思って、一歩引いて慎重に見極めるスタンスを保ったほうがいいと思います。そうすれば最近増えているSNSなどを経由した投資詐欺事件に引っ掛かることも無くなるのではないでしょうか?
また、金融リテラシーが乏しい人達は、「足るを知る者は富む」(老子の教え)を知らないのかもしれません。凡人ほど本能的に「素早く」「楽に」「簡単に」を求めるものですから、手っ取り早く儲かりそうなものに群がる傾向があるのは仕方がないことです。しかし、「欲豚は負ける」という有名な投資格言があるように、強欲であることは投資においては仇となってしまうことが多い。欲深さ故に「もっともっと」とより高収益を求めてしまい、結果的に自身の投資成績に満足していない人が多いわけですから、人生の幸福度の観点でみても、強欲であることはけっして良いことではないですね。
これから米国を中心に景気が悪化して、近年のような右肩上がりで誰でも勝てる投資環境ではなくなっていくでしょう。このようなタイミングで、「足るを知る者は富む」という投資格言を肝に銘じ、改めて自身の投資スタンスを見つめ直してみてはいかがでしょうか?少なくとも今年に入ってから割高な米国株(特に情報技術セクター)を積極的に買い進めているのは日本人が中心で、米国人は安全資産とされる米国債などを大幅に買い越しています。米国以外の投資家もポートフォリオ全体のリスク、期待リターンを下げる動きが多くなっていています。
【著者】
久保 逸郎(FPオフィス クライアントサイド代表)
ファイナンシャルプランナー
金融知力インストラクター
日経情報活用アドバイザー(日経メディアプロモーション公認)
<プロフィール>
高校を1年で中退。独学で大学入学資格検定を取得して大学進学。
大学卒業後は大手リース会社、外資系生命保険会社を経て、平成15年3月にファイナンシャルプランナー(FP)として独立。
相談業務を中心に実務派ファイナンシャルプランナーとして活動する傍ら、ライフプランや資産運用などのお金のことについて年間100回近いセミナー等の講演活動や、マネー雑誌等への原稿執筆などを行う。
大和投信、三菱UFJ投信などの大手運用会社のアドバイザー(講師)を10年以上経験しており、マーケット環境や投資信託の活用方法についてのアドバイスを得意としている。
<主なメディア実績>
読売新聞・朝日新聞・朝日新聞AERA・東洋経済・財界九州・エコノミスト・マネープラス・FPジャーナル・ファイナンシャルアドバイザー・TVQ九州放送「九州けいざいNOW」・FBS福岡放送「めんたいワイド」・九州朝日放送「ニュースぴあ」ほか
2024年6月17日 オンライン勉強会開催
『高金利が長期間継続する前提でのアセット・アロケーション ~最新の投資環境(2024年6月)~』
6月は毎週水曜日の夕方に福岡市西区田尻にある西南学院大学グリーンフィールドに行って、大学アメリカンフットボール部の練習に参加してきました。
学生達とは年齢的に親子ほど離れていますが、最近はすっかり慣れてきていて、選手もマネージャーも時折いじってきたり、会話でツッコミを入れてくるようになっています。
若者と交流をしながら、広々としたグラウンドでリラックスして過ごせていて、最高の気分転換の時間になっていますね。
もちろん体育会の部活の練習のため、プレーをする時は真剣にやります。若い頃に比べて筋力やスピードが衰えているのは間違いないため、その分毎回出力を上げてプレーしなくてはいけません。練習後は半端ない疲労感に襲われますが、スーパー銭湯に立ち寄って、リカバリーをしながら頑張っています。
ライフプランと資産運用(投資)のエキスパート
プライベートでは週2回程度テニスをして、週末はランニング(マラソン)やキャンプ、スキー&スノーボード、シーカヤックなどを楽しんでいるアウトドア派。
大学時代から約30年間はアメリカンフットボールに携わっていました。
元オクトーバーベアーズ選手→コーチ→代表
'17~19みらいふ福岡SUNSコーチ
仕事やスポーツの時は真剣ですが、普段は温和な性格です。
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