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株価や投資信託の基準価額が下がった時、投資家はどのように対処すればいいのか

<ニュースレター「マネーの知恵」 2022年9月発行>

日本は日本銀行が相変わらず金融緩和を続けていく意向を示していますが、海外では強いインフレを抑えるために、各国の中央銀行は政策金利の引き上げや量的金融緩和の縮小(QT)を急いでいます。

このような金融引き締め策はマーケットにとっては逆風で、とくに株式市場の調整色が強まってきています。

<日本の株式市場> 2004年9月~2022年4月

<日本の株式市場> 2022年5月~2022年8月

<海外の株式市場> 1989年7月~2022年8月

投資家が取れる対処法は3つ
そこで株価や投資信託の基準価額が下がった時に、投資家がどのように対処をすればいいのかということを紹介したいと思いますが、投資家が取れる行動は基本的に下記の3つになります。

   継続保有
文字通りで、そのまま持ち続けることです。
この継続保有を選択する場合に気を付けておかなくてはいけないのが、足元の投資環境が悪かったとしても、投資対象として将来有望なのかどうかということです。
将来性が乏しい投資対象のものをいくら継続保有したとしても、なかなか良い結果には繋がっていかないものですし、それこそ「塩漬け」にするしか方法が無くなってしまいますからね。
将来展望のためにも、日頃から日本経済新聞や勉強会等での情報収集を欠かさないようにしましょう。

   追加購入
保有している株式や投資信託が割安水準にあると考えるなら、追加購入も視野に入れましょう。
追加購入することで、平均購入単価を引き下げる効果が出ることもあります。
但し、この場合は継続保有と同じように、将来性の見極めを行う必要があります。
また、下がったものを追加購入するのは勇気がいることなので、ある程度知識や経験の裏付けがないと難しいかもしれません。

   売却
投資対象が将来有望でない場合や、自身の運用方針に変更がある場合は売却。
売却することで一旦損失を確定することになってしまうかもしれませんが、他に有望な投資先がある場合は、そのまま継続保有しておくよりもそちらに切り替えたほうが賢明です。
しかし、多くの投資家が一旦損失を確定することを嫌います。そのため売却の判断がつかないまま放置してしまうことが多いものです。

将来性の見極めにおいては、投資先の質を重視するようにしたほうがいいでしょう。
上記の<日本の株式市場>のグラフを見ていただくとわかると思いますが、TOPIXや東証二部指数が上昇している一方で、新興企業が多い東証マザーズ指数は20005年辺りから現在まで低迷したままです。
長期目線で見れば質の高い企業の株価が早く戻り、その後上昇していくペースが高い傾向は米国でも見られます。

<米国の株式市場> 1989年7月~2022年8月

小型株で成長企業の指数であるRussell2000Growthは、大型株中心のSP500Russell1000指数に比べてアンダーパフォームしていますし、下落後の戻りが遅くなっています。
下落局面に備えるという意味では、「質への逃避を図っておくことも重要なのです。

ロシアからのエネルギー供給減少の影響が大きい欧州、労働市場に深刻な問題が残る米国などは、これから景気後退局面が訪れると予想されています。
とくに日本の投資家は、近年の投資先がグロース(成長企業)中心で、NASDAQのような新興市場への投資が多くなっている傾向があるため、注意が必要だと思います。

積立投資の場合は下落局面を喜ぶ
これから投資を行おうとしている人、または積立で投資を行っている人の場合は、マーケットの調整局面は安く買える場面でもあり、むしろ喜んだほうがいいくらいです。
積立投資の途中で評価損益がマイナスになっているのを見るのは、気分的にはあまり良くないかもしれませんが、積立を継続することでドル・コスト平均法の効果が発揮され、購入単価を引き下げることに繋がるためです。

但し、このようなドル・コスト平均法の効果を期待する場合は、定時定額購入を行ったほうが効果は大きくなる可能性が高いものです。
そのためにも自分でタイミングを見計らって追加投資をしていくよりも、事前に設定をしておいて、定期的に決まった金額分を追加投資していくほうがいいのではないでしょうか?

行動動経済学のプロスペクト理論
ついでに投資家が一番避けたほうがいい行動について触れておくと、それは損益がプラスになっている商品を売却してしまい(利益確定)、マイナスなっている商品を残して、「損益がプラスになったら売ろう」と考えてしまうことです。

このことは行動動経済学のプロスペクト理論で、不確実性下の意思決定で、人間が間違いをおかしやすいことがわかっています。
投資で儲けたことの喜びと、損失が出た時の痛みを比較すると、同じ金額であっても人は損失が出た時の痛みのほうを大きく感じてしまいます。
そのため株価が下落した時に、反発する根拠もないのに損失確定を避ける心理から、売却するのを避けて塩漬けにしてしまったり、反対にほんの少し利益が出ただけで利益確定をしようとしてしまうのです。
投資経験が浅い人や、感情優位の人はとくに注意をしたほうがいいですね。
個人投資家がなかなか投資で儲けられないのは、このような感情面が原因であることが多いものです。


【著者】
久保 逸郎(FPオフィス クライアントサイド代表)

ファイナンシャルプランナー
金融知力インストラクター
日経情報活用アドバイザー(日経メディアプロモーション公認)

<講師プロフィール>
高校を1年で中退。独学で大学入学資格検定を取得して大学進学。
大学卒業後は大手リース会社、外資系生命保険会社を経て、平成15年3月にファイナンシャルプランナー(FP)として独立。
相談業務を中心に実務派ファイナンシャルプランナーとして活動する傍ら、ライフプランや資産運用などのお金のことについて年間100回近いセミナー等の講演活動や、マネー雑誌等への原稿執筆などを行う。


大和投信、三菱UFJ投信などの大手運用会社のアドバイザー(講師)を10年以上経験しており、マーケット環境や投資信託の活用方法についてのアドバイスを得意としている。

<主なメディア実績>
読売新聞・朝日新聞・朝日新聞AERA・東洋経済・財界九州・エコノミスト・マネープラス・FPジャーナル・ファイナンシャルアドバイザー・TVQ九州放送「九州けいざいNOW」・FBS福岡放送「めんたいワイド」・九州朝日放送「ニュースぴあ」ほか

近況報告

2022829日 オンライン勉強会開催
マーケットの中期展望 ~最新の投資環境(20228月)~  

プライベート

【キャンプの朝ごはん】

825日~26日に若杉楽園キャンプ場でソロキャンプをしてきました。

4ヶ月連続で同じキャンプ場に行くのは初めてですが、焚き火をしながらのんびりするのが目的ですし、若杉楽園キャンプ場は標高約400メートルにあるため、涼しく過ごしやすいことが気に入っています。

そして何よりも予約不要で、近いのがいいですね。
天気を見ながら、その日の気分で行くことが出来ます。
30分で着くので、時間の余裕もあります。
今回も朝ごはんを食べてから片付けて、午後から事務所でオンライン研修でした。

   ごあいさつ

代表者 久保 逸郎

ライフプランと資産運用(投資)のエキスパート

プライベートでは週2回程度テニスをして、週末はランニング(マラソン)やキャンプ、スキー&スノーボード、シーカヤックなどを楽しんでいるアウトドア派。
大学時代から約30年間はアメリカンフットボールに携わっていました。
元オクトーバーベアーズ選手→コーチ→代表
'17~19みらいふ福岡SUNSコーチ

仕事やスポーツの時は真剣ですが、普段は温和な性格です。
どうぞお気軽にご相談ください。

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