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投資で成功するかどうかは、アセット・アロケーション(資産配分)でほぼ決まる

<ニュースレター「マネーの知恵」 2022年5月発行>

日頃からお客様の資産運用の相談をしている時に、繰り返しお伝えしているのが、資産運用で最も大切なのはアセットアロケーション(資産配分)であるということ。

「その話は耳にタコができるぐらい聞いた」と言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今回のような(金融引き締めやウクライナ戦争による)調整局面においては、感情優位になってついつい資産配分の重要性を忘れてしまい、短期的な視点でポートフォリオをいじってしまいがちなため、改めて解説したいと思います。


投資で成果を上げるには複利の力を活かすことが重要
あのアインシュタインが「人類最大の発明」と言ったのが複利の力です。
よく「借金は雪だるま式に増える」と言いますが、投資しているお金も同様で、複利の力を活かせば雪だるま式に増えていきます。
 
この複利の力を最大限に活かすかどうかが、投資で成功するための一番のキーポイントになります。

しかし、投資で複利の力を十分に活かすために注意をしておかなければいけない点があります。
それは大きな価格変動(ブレ)をする運用していると複利の力が十分に活かせないということ。

上記の図表はブレの大きな運用を行ったケースと、ブレの小さな運用を行ったケースを表しています。

Aのほうは1年目が10%のプラス、2年目が-10%で、その後も比較的小さいブレで運用を行ったケースです。
10年間の収益率の単純平均は4.7%で、B5%に比べれば少なく見えるかもしれませんが、運用開始時点の価格(投資元本)から50%以上増えています。

一方、Bのほうは1年目が40%のプラス、2年目が-40%で、その後もブレの大きな運用を続けたケースです。
10年間の収益率の単純平均は5%で、この数字だけを見れば運用は好調なように思えますが、運用開始時点の価格を下回る結果になっています。

どうしてこのような結果になるかというと、
投資をして特に大きな下振れを被ってしまうと、それをリカバリーするのに大変な時間と労力がかかってしまうため、運用効率が大幅に低下してしまうからです。

例えば投資をしてある年に20%下落をしてしまうと、 その翌年に20%の上昇があったとしても元には戻りません。
元に戻すには25パーセントの情報が必要です。仮に50%も下落してしまうと、元に戻すには100%の上昇が必要になります。
そのため
大きな下落をしないようにすることが、複利の力を活かしてお金を増やしていくために重要になるのです。

マーケット環境は良い時ばかりではありません。
基本的に上下動を繰り返しながら右肩上がりで経済は成長していくものなので、投資で下がる年があるのは当然のこと。
そのような下がる局面において、いかに小さな負けで済ませるかというのがポイントで、それこそが複利の力を最大限活用することに繋がります。
運用の専門家と言われる人達、とくにバランスファンドの運用担当者やポートフォリオマネージャーはこのことをしっかりと理解しているので、日頃からリターンよりもリスク(とくに最悪時の最大下落率)を重視して運用を行っています。

分散投資で価格変動を抑える
それでは調整局面において小さな負けで済ませるためにはどのようにすればいいのでしょうか?
その答えが分散投資です。

値動きの異なる金融商品を組み合わせ、しっかりと調整局面での価格変動幅を抑えられるポートフォリオを組んでおくことで、マーケットが大きく調整した局面においても、小さな負けで済ませることができます。 (ここで大切なのはマーケットの調整局面で勝とうとしないことです。それを目指してしまうと、マーケットが上昇する局面で良いリターンを得ることが難しくなってしまいます。)

また、投資対象を分散してポートフォリオを組む際のポイントになるのは、ただ単に投資対象を分けるのではなく、相関係数を意識しながら、ちゃんと値動きの異なる資産を組み合わせていくということ。

下記は主要資産クラスの相関係数を表したものです。

データ出所:JPモルガン・アセットマネジメント「Guide to the Markets2021.4Q

相関係数を使ってポートフォリオを組む
相関係数の見方ですが、数字の1に近ければ近いほど同じ値動きをすることを表します。
目処にしていいのが0.6という数字で、相関係数がそれ以上の場合は基本的に同じ値動きをする資産と考えます。

例えば日本株式と米国株式の相関係数は0.63ですから、同じような値動きをすることがわかります。
このような同じ値動きをする資産をいくら組み合わせても、なかなか分散投資の効果を出すことには繋がりません。

その反対に、相関係数がマイナス1に近ければ近いほど逆の値動きをすることを表します。
例えば日本株式と日本国債の相関係数は-0.33、先進国国債は-0.32ですから、これらが反対の値動きをする資産であることが分かりますね。
そのため株式市場の調整時にポートフォリオ全体が大きな下落をしないようにするために、日本株式と日本国債(または先進国債券)を 組み合わせることは効果があります。

実際にリーマン・ショックが起きた時に日本株式は大きく下落しましたが、その一方で、日本国債や先進国債券は値上がりしました(現地通貨ベース)。
資産全体のポートフォリオを組む際には、このように各資産の相関係数を意識しながら組んでいく必要があります。

運用成果の約9割はアセット・アロケーションで決まる
投資の成果をもたらす要因には、銘柄選択、投資タイミング、アセット・アロケーション(資産配分)の3つがありますが、さまざまな研究の結果、運用成果の約9割をアセット・アロケーションが決定することがわかっています。

(研究機関) (影響力)
BrinsonHood and Beebower    93.6%
Ibbotson and Kaplan    88.0% 
企業年金連合会    91.2%

日本人投資家が海外投資家に比べて投資が下手と言われる理由として、「何を選べばいい?」「いつ買って、いつ売ろうか」ばかりを気にして、投資成果に最も影響が大きい資産配分のことを後回しにしてしまうことがあります。
長年講師として全国各地の投資家の皆さんと交流してきましたが、「しっかりと資産配分を考えているなぁ」と感じたことは数回程度しかありません。
そのため皆さんにはマーケットが混乱しているこのような時期だからこそ、資産配分の重要性について改めて考えてもらいたいと思います。

【著者】
久保 逸郎(FPオフィス クライアントサイド代表)

ファイナンシャルプランナー
金融知力インストラクター
日経情報活用アドバイザー(日経メディアプロモーション公認)

<講師プロフィール>
高校を1年で中退。独学で大学入学資格検定を取得して大学進学。
大学卒業後は大手リース会社、外資系生命保険会社を経て、平成15年3月にファイナンシャルプランナー(FP)として独立。
相談業務を中心に実務派ファイナンシャルプランナーとして活動する傍ら、ライフプランや資産運用などのお金のことについて年間100回近いセミナー等の講演活動や、マネー雑誌等への原稿執筆などを行う。


大和投信、三菱UFJ投信などの大手運用会社のアドバイザー(講師)を10年以上経験しており、マーケット環境や投資信託の活用方法についてのアドバイスを得意としている。

<主なメディア実績>
読売新聞・朝日新聞・朝日新聞AERA・東洋経済・財界九州・エコノミスト・マネープラス・FPジャーナル・ファイナンシャルアドバイザー・TVQ九州放送「九州けいざいNOW」・FBS福岡放送「めんたいワイド」・九州朝日放送「ニュースぴあ」ほか

近況報告

2022418日 オンライン勉強会開催
景気後退とインフレの同時進行~最新の投資環境(20224)

プライベート

【コカ・コーラシート】
45日(火)と7日(木)に息子とPayPayドームに野球観戦に行ってきました。

5日はグラウンド横のコカ・コーラシートで観戦。
以前に日本ハム戦を同シートで観たことはありますが、オリックスの試合は初めて。
打球は近くに飛んできませんでしたが、選手のスピードが感じられて面白かった。

そして7日はレフトスタンドのアウェー応援席。
いつも通りの景色で、応援団の叩く太鼓の音に合わせてタオルを振り回して楽しんできました。
やっぱりアウェー応援席が落ち着きます。

   ごあいさつ

代表者 久保 逸郎

ライフプランと資産運用(投資)のエキスパート

プライベートでは週2回程度テニスをして、週末はランニング(マラソン)やキャンプ、スキー&スノーボード、シーカヤックなどを楽しんでいるアウトドア派。
大学時代から約30年間はアメリカンフットボールに携わっていました。
元オクトーバーベアーズ選手→コーチ→代表
'17~19みらいふ福岡SUNSコーチ

仕事やスポーツの時は真剣ですが、普段は温和な性格です。
どうぞお気軽にご相談ください。

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