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<メールマガジン 2016年6月28日>
先週24日の英国のEU残留か離脱かを問う国民投票ですが、事前の予想に反して、離脱支持が残留支持を上回りました。
開票が始まった当初は残留派優勢との見方から円安が進んだものの、途中で「離脱派が優勢」との見方に変わってから一気に流れが変わり、安全資産といわれる円が買われ、ドル円相場は一時99円台をつけました。
日経平均株価も連られる形で下がって、前日から1286円安の1万4952円になりました。
これは過去8番目の大幅な下落です。
24日(金)の主要国株価指数の騰落率は下記の通りです。
英国(FT100) ▲3.14%
ドイツ(DAX) ▲6.82%
フランス(CAC40) ▲8.04%
米国(NYダウ) ▲3.39%
日本(日経平均) ▲7.92%
当事国よりも日本の下落幅が大きいのはリーマン・ショックの時と同じですね。
■英国の経済成長率が下がっても、世界経済への影響は小さい
今後の影響についてはEU離脱の前例が無いので見通すことは難しいのですが、今回の国民投票の結果を受けて、英国がEU離脱の手続きに入ったとしても2年間の移行期間があります。
この期間にEUと新たな枠組みをどのようにしていくか、スコットランドの独立運動の再燃などが再び発生しないかという点などが注目されるところです。
仮にスイスやノルウェーなどのようにEUと適当な距離を保ちながら、国の独自性を保つことができる形になれば、EU離脱のマイナス影響は短期的で小さなものになると思われます。
また、世界経済に与える影響としては、これで来月の米国利上げの可能性はほぼ無くなったというように考えています。
たとえ米国内の経済指標が良好だったとしても、英国のEU離脱(ブレグジット)の影響などを見極めることが必要であるからです。
今回のブレグジットのインパクトは大変大きなものですが、世界第1位の経済規模を誇る米国が利上げの可能性を探るほど国内経済は安定している状況。
第2位の中国も今年4月にIMF(国際通貨基金)が成長率見通しを引き上げています。(2016年6.3%→6.5%)
世界第1位の米国と、第2位の中国が大きく落ち込んでいるわけではないので、たとえ世界第5位で約3.8%の経済規模(世界に占める割合)を持つ英国の成長率が下がったとしても、リーマン・ショックのように大きく世界経済の成長率を落とすような事態までには至らないと考えています。
■あと2年程度は軟調な相場が続くのではないか
しかし、市場の反応は実体経済と違う動きをすることがあります。
とくに最近はリーマン・ショックの経験から、市場はリスクに対して過敏な状態が続いています。
また市場には『小回り三月、大回り三年』という格言があります。
これは相場の動きというものは、長期的には三年で、中期的には三ヶ月で山と谷を作るということを指しています。
景気には循環サイクルがありますから、私自身はこの格言はある意味的を得ており、甘くみてはいけないと思っています。
2013年~2015年にかけては世界的に市況がよかったため、「そろそろ下がるのではないか」という不安心理が高まっているタイミングでした。
そのタイミングでのブレグジットが現実になってしまいました。
これから新しい枠組みが決まるまでにはしばらく時間がかかると思います。
少なくともEU離脱までの2年間の移行期間の間に、関税のことなどさまざまな事が決められていきます。
投資家が最も嫌うのは不透明感ですから、新しい枠組みが固まるまでは積極的に動きづらいと思います。
当面は軟調な相場が続くと考えておいたほうがよいのではないでしょうか?
■長期投資家にとっては好機の可能性
短期的な投資を行っている方々はしばらく北風が吹く難しい局面になるかもしれないですね。
「大回り三年」の格言で考えれば、今年(2016年)から2018年あたりが厳しくなってもおかしくありませんから。
また、相場というのは一旦一つの方向に向かいだしたら、しばらくはその方向に向かうものでもあります。
したがってこれから2~3年程度は、長期投資家にとっては投資を行う好機になるかもしれません。
積立投資をしている方は、そのまま積立を継続していくとよいと思います。
まとまった投資を行っている方は一度には投資をしないで、季節ごとなど一定のタイミングで追加投資をしていくことです。
もし相場が「底を打った」と思われるタイミングでは、打診買い(※)を入れてみるのもいいと思います。
相場というのは良好な状況がずっと続くことはありません。
上がったり下がったりを繰り返しながら、それでも経済の発展とともに右肩上がりの方向で進んでいくものです。
今回のブレグジットは世界経済をマイナス成長に陥れるようなものではないと考えられますし、世界経済は今後も成長を続けていくと思います。
そのため過度に悲観的にならないで、下がったタイミングを好機と捉える視点も必要だと思います。
これからの英国とEU各国の新しい枠組みをしっかりと見ていきましょう。
※打診買い・・・相場の下落局面において、そろそろ下げ止まるかと思い、買いを入れること。また、市場の反応を探るために小口の買い注文を出すこと。
ライフプランと資産運用(投資)のエキスパート
プライベートでは週2回程度テニスをして、週末はランニング(マラソン)やキャンプ、スキー&スノーボード、シーカヤックなどを楽しんでいるアウトドア派。
大学時代から約30年間はアメリカンフットボールに携わっていました。
元オクトーバーベアーズ選手→コーチ→代表
'17~19みらいふ福岡SUNSコーチ
仕事やスポーツの時は真剣ですが、普段は温和な性格です。
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