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収益率で投資先を選ぶと失敗する理由

<メールマガジン 2016年4月8日>

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。
4月3日から5日まで関西(滋賀・大阪)に出張していたため、今週は配信が遅くなってしまいました。



先日銀行での資産運用の講演の機会に、「新興国各国に幅広く投資をするファンドはよくない。今はアジア株のほうがいい」という高齢者の方がいらっしゃいました。


たしかに資源価格下落や米国景気減速の懸念、中国経済の成長率低下などから、最近の新興国株式市場は大きく落ち込んでいます。


しかし、その新興国の中でもアジアの新興国株式市場はわりと持ちこたえているほうで、モーニングスターのファンド評価でも新興国株式のカテゴリーでは★の多いファンドはアジア株式ファンドに偏っている状況です。

あくまでも分散投資が基本
だからアジア株式を選ぶことが正しいのかというと、けっしてそうではありません。


資産運用においてはリターンよりもリスクをコントロールすることのほうが大切で、そのためにも幅広い投資対象に分散投資を行うことは大変重要だからです。


アジアだけを投資対象にしている商品よりも、新興国全体に幅広く投資を行う商品のほうが分散投資効果は大きくなるので、相対的にリスクは小さくなります。


景気の循環サイクルから考えても、3年~5年程度で景気は良くなったり悪くなったりすることが当たり前ですから、近年の収益率が好成績だったものを選んでしまうと、購入後の早い段階で下降サイクルに突入してしまう可能性は高いといえます。


また、高値掴みをしてしまう可能性も大きいと思います。


それにアジアの株式市場の人口ボーナス期は2010年代がピークで、その後はアフリカなどの他地域のほうの成長性が高くなることが見込まれています。


短期的な投資収益を求める方はともかく、中長期的に収益を期待する場合には新興国全体に幅広く投資を行う商品を選んでおいたほうがいいでしょう。


好成績の商品ばかりを選ぶと高値掴みをしてしまう
上記のアジア株式のケースだけではなく、特定の地域やテーマを投資対象にしたものはうまく伸びている時はいいのですが、分散投資の効果が小さいため外れた時の下落幅は大きく、どうしてもリスクが大きくなることは知っておく必要があります。


例えば、一時期米国のシェール関連企業に投資を行うファンド(MLPファンド)が注目されてファンドの設定が相次ぎ、日本からの大量の資金流入が起こりましたが、原油価格下落の影響で今は見る影もありません。

米国の銀行ローンに投資するファンド(バンクローンファンド)も同様です。
どちらも市場規模が小さいのに大量の資金が流出入したので、このような動きになってしまいました。



一時期好成績を残す資産というのは、大抵は市場規模が小さい資産が多いです。
市場規模が小さい資産に資金が入ってくるから、価格が急上昇をするのです。


とくに収益率を投資判断の中心材料にする方は、近年好成績の商品を選ぶ傾向にあります。
その結果として高値掴みしてしまう可能性が高い
のです。


特定にテーマに集中して投資を行うと、分散投資の効果は小さくなる
そして市場規模の小さい資産は、少しの資金流出で一気に価格が崩れ始めます。


リーマン・ショック時のサブプライム債券のように、少しでも不安が広がると資産の買い手を探すことが難しくなるからです。


下がるタイミングでは、まるで崖から転がり落ちるように一気に下がっていきます。
これが市場規模が小さい資産に投資を行う際の一番の注意点です。


しっかりと分散投資を行う人よりも、収益率を見て投資を考える人のほうがこのような落とし穴にはまりやすい傾向にあります。
中途半端に知識を持っている人ほど、資産運用で失敗しやすいのもこのためです。


2013年以降のアベノミクス相場が終わって、最近の株式市場は停滞しています。
そのため医療・バイオ株や、ロボット関連などの特定にテーマに集中して投資を行うファンドなどに人気が集まりつつあります。


しかし、このような特定にテーマに集中して投資を行うタイプの商品の分散投資の効果は小さいので、市場全体に幅広く投資を行うものに比べてリスクは高くなります。


お小遣い程度で楽しむことは構わないと思いますが、老後資金などの大事な資金をそこに振り向けるのはやめておくべきでしょう。


あくまでも収益率よりもリスクに配慮をして、分散投資を徹底しながら資産運用を行うことを心がけていただきたいものです。

   ごあいさつ

代表者 久保 逸郎

ライフプランと資産運用(投資)のエキスパート

プライベートでは週2回程度テニスをして、週末はランニング(マラソン)やキャンプ、スキー&スノーボード、シーカヤックなどを楽しんでいるアウトドア派。
大学時代から約30年間はアメリカンフットボールに携わっていました。
元オクトーバーベアーズ選手→コーチ→代表
'17~19みらいふ福岡SUNSコーチ

仕事やスポーツの時は真剣ですが、普段は温和な性格です。
どうぞお気軽にご相談ください。

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