2024年1月から新しいNISA制度（以下、新NISA）がスタートしましたが、投資家の動向を見ていると、国内株式ファンドにはそれほど資金は向かっておらず、海外株への投資が大半を占めているようです。

その中でも全世界株式（オールカントリー）やS&P500、NASDAQ市場に投資を行うインデックスファンドへの投資が多く、米国株偏重、とくにパッシブ運用に偏る傾向が強くなっていて、行動経済学でいうところの「ハーディング現象」が起きている気がします。

しかし、市場全体の成長と配当にしか興味が無く、企業経営に無関心なパッシブ投資の比率が高まることは、規模だけ大きくて経営が不健全な企業に投資をしたり、反対に規模が小さくても健全な経営を行う企業に投資できなかったりということが起こってしまうため、結果として市場の健全性を歪めてしまうことにつながってしまいます。
一昨年3月に日本銀行が政策的に行うETFの買い入れにおいて、特定の銘柄に投資を行う日経平均株価に連動するETFの購入を止めて、市場全体に投資を行うTOPIX連動するETFに投資対象を絞ったのは、上記のような市場の健全性に配慮したためです。

また、マーケットが変調してリスクオフ局面がやってくると、「換金売り」が起きてしまうため、投資信託には売り注文が殺到し、一斉に売却が行われる。その時にパッシブ運用を行うファンドは、アクティブファンドのように良いものや成長性が期待できるものを残そうというような判断は行わないため、業種や投資対象の質などは関係なく売ってしまう。
このようなパッシブ運用中心になっていることで、業種関係なく価格が動いてしまう傾向が強まってきているし、指数に含まれる一部銘柄の割高感が強く、それが大型株主導のマーケット形成に繋がってきています。

そこで今回は足元のマーケット環境を確認しながら、パッシブ投資の弊害や、投資家が注意をしておくポイントなどについて、専門家の視点で解説を行います。
この勉強会はFPオフィス クライアントサイドのお客様やお取引先の皆様などに向けて、経済や投資の知識などの共有することを目的として開催しているものです。

特定の金融商品等を勧めたりすることはありません。
一般の方も参加できますので、気軽にお申込みください。

参加費は無料です。

【オンライン勉強会詳細】

タイトル：『パッシブ投資（インデックスファンド・ETF）は亜流でなくてはならない　～最新の投資環境（2024年4月）～』

講師：久保 逸郎（FPオフィス クライアントサイド代表）
＜講師プロフィール＞
高校を1年で中退。独学で大学入学資格検定を取得して大学進学。
大学卒業後は東証一部上場の大手リース会社、外資系生命保険会社を経て、2023年3月にファイナンシャルプランナー（FP）として独立。
相談業務を中心に実務派ファイナンシャルプランナーとして活動する傍ら、ライフプランや資産運用などのお金のことについての講演活動や、マネー雑誌等への原稿執筆などを行う。
また、FP活動と並行して大手運用会社（大和投信、三菱UFJ投信など）のプロモーション業務（金融機関等で行われる投資信託に関するセミナーや勉強会の講師を主に担当）に10年以上携わっており、マーケット環境や投資信託の活用方法についてのアドバイスを得意としている。

＜主なメディア・執筆実績＞
読売新聞・朝日新聞・朝日新聞AERA・東洋経済・財界九州・エコノミスト・マネープラス・FPジャーナル・バンクビジネス・Financial Adviser・みずほ銀行おかねアカデミー・TVQ九州放送「九州けいざいNOW」・FBS福岡放送「めんたいワイド」・九州朝日放送「ニュースぴあ」ほか

2024年4月22日（月） 20:00～21:00

会場：オンライン開催
※パソコン・タブレット・スマートフォンで参加可能。
（但し、インターネットに接続する必要があります）
参加申し込みをいただいた方には、後日メールで使用資料と参加方法をお伝えします。

参加費：無料

定員：10名（先着順・予約制）

主催：FPオフィス クライアントサイド

申込方法：ホームページのお問い合わせフォームから【4月22日勉強会参加希望】とご記入の上、前日までにお申込みください。
https://www.fp-office.com/contact.html

※注意事項

本セミナーはお客様への情報提供と、一般消費者の投資教育を目的としていますので、ファイナンシャルプランナー（FP）・保険営業・金融機関の職員の方などの参加を固くお断りします。（但し、当事務所のお取引先の方を除きます）